小山♨温泉ソムリエとして色々な温泉に入ってきたけど、一関温泉郷のように国道沿いに温泉が点在するところは珍しいね。

神賀♨そうですね。しかもそれぞれ泉質が違うという。

小山♨これほど泉質の違う温泉郷というのはそうそうない。同じ温泉でも真湯のように内湯と露天でまったく泉質が違うところもあるし。

神賀♨女性に嬉しいアルカリ泉質も色々ありますね。私自身は硫黄の香りがするような、入ったな〜って感じるような温泉が好き。だから須川高原温泉は大好きですね。

小山♨須川高原温泉にある源泉の川、あれはすごいね。他ではなかなか見られないですよ。源泉は地球の雫、滴り落ちてる自然のパワーを感じちゃうね。

神賀♨そんな地球の恵みをいただいてるって感じですね。ところで小山さんが温泉を選ぶときの一番のポイントってどこですか？

小山♨実は一関温泉郷には、時々ぷら〜っと来て入っていくことも多いんだ。基本はゆっくりできるところ。のんびり自然を楽しみながら静かに入れる温泉がいいね。あとは露天風呂があって、できれば混浴なら、なおいい。

神賀♨それは個人的な好みですね（笑）。

小山♨まあまあ。とにかく泉質が色々あるんで、ぜひハシゴ湯をしてほしいな。それに宿に泊まればいわて南牛や前沢牛などのブランド牛から温泉郷周辺の山の幸に、三陸の海の幸まで味わえちゃう。

神賀♨温泉に入るとお腹空きますもんね。ところで一関といえばお餅ですよね。

小山♨種類も300種類以上あるというし、食べ方の作法まであるんだ。毎年開かれる「もちフェスティバル」では続々と創作餅料理も生まれているよ。国道沿いにも色々なお餅を食べられるところもあるし、団子もうまいんだよなあ。あとは特産の曲りネギや、南部一郎というユニークなカボチャを使ったビールやスイーツもあるよ。

神賀♨そんなに!?小山さんの話を聞いているだけでもすごい。

小山♨だから一関温泉郷にはぜひ泊まりがけで来て欲しいね。世界遺産の平泉もすごく近いし、岩手県南はもちろん気仙沼や陸前高田、大船渡など三陸海岸へもここを拠点に旅する人も多いんだよね。

神賀♨なるほど、お湯や料理だけじゃなく、アクセスもいいんですね。県外の方はもちろん、県内の人にもいいことづくめの一関温泉郷をぜひおすすめしたいですね。